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溺愛契約
第1章 年下男子に懐かれて
お手洗いから帰ってきた流川君は、財布を出した。

「ああ、払ったからいいよ。」

「……いくらだったんですか?」

「5,000円。」

「じゃあ、これで。」

流川君は、千円札を3枚出した。

「いいよ。ここは私の奢り。」

まさか、一回りも下の男子に、お金払わせる訳にはいかないでしょ。

「有難うございます。次は……俺が払いますね。」

「あっ、いいよ。気にしないで。」

もし次があったとしても、払うのは私だろうし。

「……また一緒に飲みたいです。」

「えっ……」

流川君は、私をじーっと見つめている。

何?キスって、こんな効果があるの?

「あ、行こうか。」

「はい。」

お店を出て、私は流川君を見た。
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