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溺愛契約
第1章 年下男子に懐かれて
流川君、こうして見ると、身長も高い。

スーツも似合ってるし。いいなぁ、イケメンって。

「流川君、家どっち?」

「ああ、俺こっちです。」

流川君は右側を指さした。

「じゃあ、私こっちだから。」

私が指さしたのは、左側。流川君の反対側だ。

「お疲れ様です。また明日。」

「うん。また明日。」

そして歩き始めて、しばらくして振り返ったら、流川君がこっちを見ていた。

私が手を振ると、流川君は頭を下げた。

礼儀正しい子なんだな。

そして、曲がり角を曲がろうとして、もう一度流川君を見ると、まだこっちを見ていた。

今度は手を振っている。

これはもう、私に懐いているとしか、思えない。
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