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溺愛契約
第5章 同窓会
翌週、伸樹君がこんな事を言いだした。

「今週末、同窓会なんだけど、行っていいかな。」

わざわざ私の許可を取るなんて。

なんて、健気。

「うん。楽しんできて。」

すると伸樹君が、私を抱きしめた。

「週末会えないの、寂しくない?」

胸がきゅんとなった。

「寂しいけれど……同窓会じゃ、仕方ないよ。」

「断ってもいいんだよ。」

「ダメだって。久しぶりに同級生に会うんでしょ。」

そんな時に、伸樹君の邪魔したくないもん。

「ねえ、香美さん。」

「ん?」

伸樹君の顔を見ると、優しく微笑んでいた。

「甘えていいんだよ。」

もう胸がきゅんきゅんする。

「じゃあ、キスして。」

私は、伸樹君にしがみついた。
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