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溺愛契約
第5章 同窓会
そして、伸樹君の唇が、私の唇に重なる。

「寂しい……」

「うん。でもね、俺。いつでも香美さんの事、想ってるから。」

抱きしめられて、胸元にキスマークを付けられた。

「ちょっと。」

「寂しくなったらこれ見て。」

見つめ合って、私達は微笑んだ。


そして、伸樹君の同窓会の日。

私は、残業して時間を潰した。

今頃、伸樹君。同窓会、楽しんでるかな。

「あれ?遠藤じゃないか。」

「部長……」

まさか部長も、遅くまで残っていたんだ。

「今日は、流川と会わないのか?」

「ああ、彼。今日は同窓会で。」

「そっか……」

部長が何か考え事をしている。

「もう、仕事は終わったか。」
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