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世界で一番君が好き~you are my treasure♡
第17章 家族
蓮は私の頭を撫でながら話し続けた。
「兄貴と俺はね、・・・・会ってるところを人に見られたりしたら面倒な感じがあってね(笑)だから~・・・もしもの時を考えて一応電話帳はGって書いてある(笑)」
人に見られたら・・・面倒????
私が顔を一回上げると蓮はにっこり笑って・・・・。
「俺の親父は・・・指定暴力団の剣崎会の新宿支部長・・・・」
・・・・・・・・。
えっ?!
・・・・・・・・。
剣崎・・・・って・・・・・。
蓮にそう言われたとき、自分の頭の中で色々駆け巡った。
あの・・・赤坂のホテルで起きた事件の時・・・追って来たのは剣崎会。
剣崎会って言ったらニュースでも見たことがある・・・暴力団。
自分の目が泳いでるのがわかった。
え??え??って・・・・、視点をどこに合わせたらいいか分からなくって蓮の顔を見た。
きっと私は凄く・・・凄く・・・不安な顔をしていたんだろうな。
蓮は私の顔をじっと見つめ少し悲しそうな顔をしたの。
蓮?????
蓮・・・・・。
違うよ・・・・。
不安というか・・・、
「蓮は・・・・・その・・・・」
関係がないわけではないと思うけど・・・・今の関係は・・・・。
お父さんやお兄さんとの関係は・・・・・。
私が声を絞り出すようにして言うと、蓮は・・・・。
「親だから・・・100%関係ないとは言えないけど・・・・」
・・・・・・・・。
「俺はそこに属してないし今後も属する気も関わる気もないよ・・・・」