この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
春雷に君
第3章 思惑どおり
ムラムラしたまま帰宅した私は、手だけ洗って服を着たまますぐにひとりエッチをした。
クリを触っただけで即イキしたあと、おさまらないムラムラを解消するために服を脱いで浴室へ移動し、愛用のバイブをナカに突っ込んでクリも触ってイク。
そのままクリを執拗に触って放尿までした。
その日はそれでなんとか解消できたけど、問題はその翌日からだった。
尿意をもよおすとムラムラするようになってしまった。
いけないとは思いつつも、職場のトイレで尿を出したあとクリをいじる。
すると、尿とは違う液体が出た。
潮吹きをしたことがない私は、もしや……これが潮吹き? と思いながら、尿意をもよおすたびにクリをいじるという行為を週末まで続けていて。
金曜日の夜、もう一人のセフレのEくんと会った。
テクニシャンなEくんなら、たとえ持続力がなくてもこのムラムラをどうにかしてくれるだろう。
そう思っていたけど、キスの仕方、胸の触り方、クリの舐め方など細かいところまで市崎くんと比べてしまって集中できない。
私がクリだけでイケないことはEくんももちろん知っていて、「あまり濡れてないね。調子悪い?」と心配してくれた上に、持続力のないアソコの代わりに指を3本入れてローターをクリに当ててイかせてくれた。
だけど、私がイクとローターを離して指もすぐ抜くEくん。
市崎くんならこのままクリを舐めてくれるんだけどな……と考えて、ハッとする。
――私……市崎くんのことばかり、考えてる?
Eくんといるのに、他の人のことを考えるなんて……と自分に驚き、シャワーを浴びながら一週間前のことを考えていた。
『俺に会いたくなったら、すぐ連絡してね』
別れ際の市崎くんの言葉。
あのときはそれどころじゃなくて深く考えなかったけど、まさか……セフレと市崎くんを比べてしまって、その上で市崎くんに会いたくなる、って予想してたってことだろうか。
だとしたら策士だ。
思惑どおり、私は市崎くんのことばかり考えていて、来週末に会う約束なのに、今すぐ会いたくなっている。
――ああ……もうっ!
バタバタと身支度を整えて、戸惑うEくんに謝りながらフロントに電話をして部屋の解錠をしてもらい、ホテル代を渡して部屋を飛び出した。