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花の香りに酔う如く
第1章 月下美人の夜①〜沙羅

高校3年間は、受験一色だった。
私と同じ系列の男子校に通っていた空くんは部活一色で、
最後の大会が終わって引退してからの受験になったから、
私より勉強は大変そうだった。
「沙羅はさ。
別に勉強しなくて良いじゃん。
頭、良いのは判るけどさ。
可愛げないよ。
嫁に行き遅れるぞ?」と、
顔を見る度に言う。
「空くんだって、
スポーツ推薦で大学行けば良いじゃん。
そのままエスカレーターに乗って大学に行けば?」と言うと、
「んー。
そうしようかな?」と笑う。
「それに、別に嫁になんて行かなくても良いもん」
「へっ?
何で?」
「だって、初恋の慧お兄様、
沙羅と結婚してくれるって言ってたのに、
全然忘れてて結婚しちゃったし」
「えっ?
慧兄さん?
一回りも離れてるじゃん?」
「だって、優しくてカッコ良かったんだもん」
「俺の方がカッコ良くない?」
「空くんは、
ガサツで乱暴なんだもん。
いつも、泣かされてた」
「まあ、お前、泣き虫だったから、
つい、揶揄ったり虐めたくなるからな」
「なに、それ?」
「律兄さんの方が、
慧兄さんより優しいぞ?
まあ、6歳も上だと、
オッサンかな?」
「律お兄様は、
沙羅のこと、嫌ってたもん」
「そうかな?
そんなこと、ないんじゃない?」
そんなバカ話をしながらも、
時間はどんどん過ぎていった。
それで、空くんはスポーツ推薦ではなくて、
普通に受験して、
遠い札幌の国立大学に進学することになって、
私は宣言通り、律お兄様と同じ大学に合格した。
「見送りなんて良いよ」と言ってた空くんを見送ろうと、
羽田に一緒に行った。
「お前さ。
女子校からオトコばかりの大学に行くんだから、
気をつけな?
オトコなんて、エロいことしか考えてないぞ?」と、
頭をわしゃわしゃされて、
空くんは笑って旅立ってしまった。
…ん?エロいこと?
と頭を傾げながら、
羽田から自宅に戻ると、
珍しいお客様が居て、少し驚いてしまった。
私と同じ系列の男子校に通っていた空くんは部活一色で、
最後の大会が終わって引退してからの受験になったから、
私より勉強は大変そうだった。
「沙羅はさ。
別に勉強しなくて良いじゃん。
頭、良いのは判るけどさ。
可愛げないよ。
嫁に行き遅れるぞ?」と、
顔を見る度に言う。
「空くんだって、
スポーツ推薦で大学行けば良いじゃん。
そのままエスカレーターに乗って大学に行けば?」と言うと、
「んー。
そうしようかな?」と笑う。
「それに、別に嫁になんて行かなくても良いもん」
「へっ?
何で?」
「だって、初恋の慧お兄様、
沙羅と結婚してくれるって言ってたのに、
全然忘れてて結婚しちゃったし」
「えっ?
慧兄さん?
一回りも離れてるじゃん?」
「だって、優しくてカッコ良かったんだもん」
「俺の方がカッコ良くない?」
「空くんは、
ガサツで乱暴なんだもん。
いつも、泣かされてた」
「まあ、お前、泣き虫だったから、
つい、揶揄ったり虐めたくなるからな」
「なに、それ?」
「律兄さんの方が、
慧兄さんより優しいぞ?
まあ、6歳も上だと、
オッサンかな?」
「律お兄様は、
沙羅のこと、嫌ってたもん」
「そうかな?
そんなこと、ないんじゃない?」
そんなバカ話をしながらも、
時間はどんどん過ぎていった。
それで、空くんはスポーツ推薦ではなくて、
普通に受験して、
遠い札幌の国立大学に進学することになって、
私は宣言通り、律お兄様と同じ大学に合格した。
「見送りなんて良いよ」と言ってた空くんを見送ろうと、
羽田に一緒に行った。
「お前さ。
女子校からオトコばかりの大学に行くんだから、
気をつけな?
オトコなんて、エロいことしか考えてないぞ?」と、
頭をわしゃわしゃされて、
空くんは笑って旅立ってしまった。
…ん?エロいこと?
と頭を傾げながら、
羽田から自宅に戻ると、
珍しいお客様が居て、少し驚いてしまった。

