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花の香りに酔う如く
第11章 沈丁花に誓う初めての夜〜沙羅

ホテルから新婚旅行の為、成田に向かった。
旅行は、イタリアとフランスで、
のんびり過ごした。
立派で古い建物を観たり、
ずっと行きたかったバチカンにも連れて行って貰った。
律さんは頭が寒いかなと思って、
イタリアではボルサリーノの帽子を、
フランスではエルメスでニット帽やストール、手袋をお揃いで買った。
寒がりな私は、
少し歩いてはカフェには入りたがって、
律さんに笑われてしまった。
毎晩、律さんと愛し合って、
少しずつ、自分の身体が律さんに染められていくような気がした。
日本に帰国して、
それぞれの実家にお土産を持って挨拶に行くと、
お庭に強い香りの沈丁花が咲いていた。
背筋を伸ばして香りを吸い込むと、
自分がそれまでとすっかり変わったように感じた。
「律さん、私、
なんか変わった感じ、しない?」と言っても、
律さんは笑って取り合ってくれないけど、
とにかく、私はすごく変わった。
なんていうか、大人になったんだと思った。
水野住職にそのことを言うと、
お腹を抱えて笑った後、
「うんうん。
確かに大人になったね?」と言ってくれた。
律さんとお揃いのボルサリーノを渡しながら、
「住職様?
これから、お義父様って呼んでも良いですか?」と言うと、
「勿論だよ?」と嬉しそうに笑ってくれた。
私は庭先で切った沈丁花を生けながら、
「うん。
私、水野沙羅になったのね」と、
自分に呟く。
後ろから、
「沙羅ちゃん、どうしたの?」と律さんに言われて、
「ねえ?
沙羅ちゃんって、子供っぽくない?」と言うと、
律さんは少し困ったような顔をして、
私の頬を撫でた。
「私ね、この沈丁花みたいに、
地味だけど存在感のある女性になりたいな」と言うと、
「沙羅ちゃんは全然、
地味じゃないよ?
沈丁花か。
キッパリとした花で、
沙羅ちゃん、そういうところもあると思うよ?」と言って、
そっと抱き締めてくれた。
旅行は、イタリアとフランスで、
のんびり過ごした。
立派で古い建物を観たり、
ずっと行きたかったバチカンにも連れて行って貰った。
律さんは頭が寒いかなと思って、
イタリアではボルサリーノの帽子を、
フランスではエルメスでニット帽やストール、手袋をお揃いで買った。
寒がりな私は、
少し歩いてはカフェには入りたがって、
律さんに笑われてしまった。
毎晩、律さんと愛し合って、
少しずつ、自分の身体が律さんに染められていくような気がした。
日本に帰国して、
それぞれの実家にお土産を持って挨拶に行くと、
お庭に強い香りの沈丁花が咲いていた。
背筋を伸ばして香りを吸い込むと、
自分がそれまでとすっかり変わったように感じた。
「律さん、私、
なんか変わった感じ、しない?」と言っても、
律さんは笑って取り合ってくれないけど、
とにかく、私はすごく変わった。
なんていうか、大人になったんだと思った。
水野住職にそのことを言うと、
お腹を抱えて笑った後、
「うんうん。
確かに大人になったね?」と言ってくれた。
律さんとお揃いのボルサリーノを渡しながら、
「住職様?
これから、お義父様って呼んでも良いですか?」と言うと、
「勿論だよ?」と嬉しそうに笑ってくれた。
私は庭先で切った沈丁花を生けながら、
「うん。
私、水野沙羅になったのね」と、
自分に呟く。
後ろから、
「沙羅ちゃん、どうしたの?」と律さんに言われて、
「ねえ?
沙羅ちゃんって、子供っぽくない?」と言うと、
律さんは少し困ったような顔をして、
私の頬を撫でた。
「私ね、この沈丁花みたいに、
地味だけど存在感のある女性になりたいな」と言うと、
「沙羅ちゃんは全然、
地味じゃないよ?
沈丁花か。
キッパリとした花で、
沙羅ちゃん、そういうところもあると思うよ?」と言って、
そっと抱き締めてくれた。

