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花の香りに酔う如く
第22章 沙羅双樹の想い③〜律
「でも、準備が大変なんだな?」と慧兄さんがのんびりした声で言うから、
みんなで思わず笑ってしまった。


「じゃあさ。
取り敢えず、沙羅はリラックスして?
うつ伏せになって?
3人でマッサージしてあげる」
と空が言った。


言われるままに沙羅ちゃんはうつ伏せになる。


スルリとバスローブを脱がせると、
真っ白な背中が眩しいほどだった。


空はオイルの入ったボトルからタラリと背中に液体を落とすと、
沙羅ちゃんは身体を震わせる。


空がゆっくりと両手でオイルを伸ばしていく。


「ほら。
兄さん達も、腕とか脚にこれを落として、
ゆっくりマッサージしてあげて?」と言われて、
兄さんは腕を、
僕は脚をゆっくりマッサージしてあげる。


時々、くすぐったいと身体を捩るのも可愛くて、
僕はじっくり沙羅ちゃんを解していった。
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