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花の香りに酔う如く
第22章 沙羅双樹の想い③〜律
「俺、最初から素直に沙羅に『好きだ』って言えば良かったのに、
ホント、遠回りしたな」と空が優しい顔で沙羅の背中を撫でながら呟く。

「でも、沙羅は、律兄さんの沙羅だもんな」


「いや。
違うよ。
沙羅ちゃんは、みんなの沙羅ちゃんだよ。
そうだよな?律?」と、
慧兄さんが言う。


僕は溜息をつきながら、
「そうだな。
沙羅ちゃんは、みんなのモノ。
そんな沙羅ちゃんが愛おしくて、大好きで…」と囁いて、
沙羅ちゃんの背中にキスをした。



少しすると、
沙羅ちゃんが意識を取り戻して、
ぼんやりした顔で僕達を見回した。


「なんだか、身体がフワっとした感じがしちゃった。
あの…。
まだ、出してない?
ごめんなさい。
私…」と空に言うと、
まるでマリア様か観音様のような顔で微笑むと、
空の腰に自分の両脚を絡めていく。


キスを自分から強請るようにする沙羅ちゃんに、
空は蕩けそうな顔でキスを返して腰を振る。


沙羅ちゃんが顔を僕の方に向けて、
「律さん、キスして?」と言うから、
僕も夢中になってキスをする。


僕から奪うように、
慧兄さんも沙羅ちゃんにキスをしていると、
空が声を上げて身体を震わせてから、
固まってしまう。


「うおっ。
やば。
脚、つった!」と言う空が、
なんとか体制を整えて沙羅ちゃんから身体を離すと、
沙羅ちゃんが声を上げて笑う。


「やだ。
空くんたら!」


そんな沙羅ちゃんを見て、
僕達も笑う。



「沙羅、僕も挿れたい」と言って、
沙羅ちゃんを引き寄せて僕の上に乗せると、
下からゆっくり挿れていく。



沙羅ちゃんは、
「律さん、律さん…。
気持ち良いの」と言ってキスをしてくれる。


空が後ろから沙羅ちゃんのお尻をペロペロ舐め始める。


夜はまだ、始まったばかりだ。
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