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花の香りに酔う如く
第4章 モッコウバラのキス②〜律
でも、とにかく、
沙羅ちゃんが僕の母校に合格したと聞いて、
通学が心配過ぎたから、
両親と水野住職に相談した。


そして、親達も賛成してくれて、
沙羅ちゃんのご両親にその話をしようということになった。



その日は、沙羅ちゃんは空のことを見送りに羽田に行くという話を母さんから聞いて、
僕は激しいヤキモチを焼いていた。



沙羅ちゃんは空と付き合ってるんだろうと思ってたし、
もう、18歳なんだから、
キスどころか、セックスもしてるんだと思って、
正直、気が狂いそうなほど、嫉妬していた。


羽田への見送りの途中には、
当分会えないからと、
ラブホにでも行ってるんだろうと妄想していた。


僕は奥手だったけど、
男子校時代の野球部とかサッカー部の奴らは、
周りの女子校の下級生とかと付き合って、
よろしくやっていたし、
そんな話を自慢げにするヤツもたくさん居た。



でも、空は4年間はこっちには戻らない。

沙羅ちゃんが東京の寺に寄宿してくれたら、
上手くいけば、
僕のことを考えてくれるかもしれないと思った。


6歳、離れてるけど、
勝ち目がないわけではない。

何しろ、
慧兄さんのことが好きだと言ってたくらい、
歳上好きな訳だから。


僕が初めてじゃなくても構わない。
自分だって、初めてじゃないし。


そんなことを考えながら、
沙羅ちゃんの家に行って、
寄宿したらどうかという話をしたら、
トントン話は進んで、
その週には具体的に引っ越しすることになった。


嬉しくて泣きそうになった。


部屋は、廊下を挟んで向かい合ってる。
ドアの向こうに沙羅ちゃんが居ると思うだけで、
ドキドキしてしまう。


初日は、みんなで一緒に買い物をして外食した。


翌朝、朝のお勤めをしていたら、
パジャマ姿で本堂まで来てくれて、
驚いてしまった。

おまけに、朝食の準備までしてくれて、
物凄く美味しい朝ご飯で感動した。


パジャマ姿も可愛くて、
正直、その日の夜は、
パジャマを脱がせてイチャイチャする妄想をしてしまうくらいだった。



でも、寺の生活は、
なかなかストイックで、
おまけにすぐにお彼岸を迎えて、
あんまり話とかも出来ないまま、
入学式を迎えることになった。
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