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花の香りに酔う如く
第5章 クチナシの誘惑①〜沙羅
灯りを消して部屋からお兄様、
じゃなくて、律さんが出てからも、
ドキドキしてなかなか眠れなかった。


妹としてじゃなくて、
女の子として好きって言われたのが、
人生で初めてのことで、
それが思い掛けずお兄様、
じゃなくて、律さんだったことに、
静かに驚いていた。


そして、一緒にいて安心で、
いつもニコニコ笑っていられるのって、
好きっとことなのかなと考えてしまった。


もちろん、好き。
大好き。


でも、それって、
兄妹とか、家族みたいな「好き」なのかな?


でも、キスしてドキドキするのは、
異性として好きってことなの?



携帯を出して、
思わず、空くんにLINEした。


「あのね。
私、キスしたよ」

そしたら、すぐに返信があった。


「へえ?
誰と?」


「内緒。
教えない」


そんなことを書いてたら、
面倒になったのか、
電話が掛かってきた。




「キスしたって、
猫とか、犬とでしょ?」


「違うもん」


「ベロチュー?」


「えっ?
ベロチューって、何?」


「舌とか絡めて、
唾液でベチョベチョになるような、
オトナのキス」


「えっとね。
息が苦しくてちょっとお口が開いたら、
少しだけ舌でツンツンされた」


「ふーん。
好きなオトコなら良いけどさ。
オトコって、キスだけじゃ止まらなくなるからな」


「止まらないって?」


「押し倒してもっと色々ヤリたくなるってこと」


「えっ?
そうなの?
どんなヒトも?」


「うん。
ゲイじゃなければね?
だから、
沙羅が怖いと思ったり、
嫌だと思ったら、
気をつけな?」


「気をつけるって?」


「んー。
怖いってちゃんと伝えたり、
2人っきりにならないようにするとかさ。
あ、泣いたりしても逆効果なこともあるからな?」


「えっ?」


「なんか、余計に興奮する場合もある」


「空ちゃんもそうなの?」


「んー?
どうかな?
とにかく、気をつけな?
じゃあ、遅いから寝るよ。
おやすみ」


そういうと、唐突に電話が切れた。


2人きりにならないって?

私、いつもお兄様、
じゃなくて、律さんと2人きりで居るよ?
住職様も居るけど、毎日、一緒だけど。



そんなことを考えながら眠りについた。
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