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ただ一緒に居たいだけ
第3章 初めてのオフ会
「ほら、判る?
心臓バクバクだよ。
それなのに、こっちはこんなになってる」


硬いモノが太腿に当たってしまって、
私は耳まで紅くなってしまう。


「急に好きとか言われても、
困るよね?
そうだ!
LINE、交換して?
ゲームする時だけで良いから、
時々、電話で声、聴きたい」と、
ジーンズのお尻のポケットから携帯を出した。


「登録、出来ないの」と言うと、
やってくれる。


「念の為、電話も登録させて?」と言うから、
頷いた。


「これ、仕事用じゃないの?
あんまり、登録してないね?」


「機械音痴で。
ガラケーで良いのに、
渉さんが機種変更しちゃって…」


「渉さんて呼んでるんだ。
アンジェラさん、
名前、教えて?」


「えっ?」


「俺は、慎吾。
川島慎吾。
ほら、免許証見て?
本名だよ?」


「美波です。
浅川美波。
免許証は…写真が不細工だから見せたくない」と言うと、
笑われてしまった。


「2人の時は、
美波さんって呼んでもいい?
俺のことも、名前で呼んで?」と言われて、
俯いてしまう。
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