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ただ一緒に居たいだけ
第2章 出会いはモニター画面の中

「えっ?
ほら、そこ…」
涙目になりながら、
震える指先を這巡らせる。
「違うよ。
そこじゃなくてさ…」
「もう、ダメ。
出来ない」と、
すぐ横に座る。
少し苛ついた顔の方を向くと涙がポロリと溢れる。
「えっ?
なんで泣くの?
出来なくて悔しいの?」
と、揶揄うような顔で言われると、
余計に涙が出てしまう。
「こんなこと…。
私には向いてないのよ?
出来ないのっ!」と言って、
両手で握り締めていたモノを不意に手放そうとする。
ポロリと落ちそうになるのを慌てて抑えて、
「壊れるから、ちゃんと持って?」と手を上から重ねた。
私は少し不貞腐れた顔で、
コントローラを握り直した。
「右で向き変えて、
左で進む。
ほら?出来るでしょ?」
と、やってみせてくれる息子は、
多分、辛抱強いけど、
私は本当に覚えが悪い。
ほら、そこ…」
涙目になりながら、
震える指先を這巡らせる。
「違うよ。
そこじゃなくてさ…」
「もう、ダメ。
出来ない」と、
すぐ横に座る。
少し苛ついた顔の方を向くと涙がポロリと溢れる。
「えっ?
なんで泣くの?
出来なくて悔しいの?」
と、揶揄うような顔で言われると、
余計に涙が出てしまう。
「こんなこと…。
私には向いてないのよ?
出来ないのっ!」と言って、
両手で握り締めていたモノを不意に手放そうとする。
ポロリと落ちそうになるのを慌てて抑えて、
「壊れるから、ちゃんと持って?」と手を上から重ねた。
私は少し不貞腐れた顔で、
コントローラを握り直した。
「右で向き変えて、
左で進む。
ほら?出来るでしょ?」
と、やってみせてくれる息子は、
多分、辛抱強いけど、
私は本当に覚えが悪い。

