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ただ一緒に居たいだけ
第7章 深夜の出来事
外が少し明るくなっていた。
いつも起きる時間あたり。


ベッドの上で、ハッとした。

なんだか物凄く色っぽい夢を見たような気がするけど、
あんまり覚えてない。

自分でそっと、両脚の間を触ってみると、
物凄く濡れていて、驚いてしまう。


渉さんが3歳になる頃に、
浮気していた夫は、私達を残して出て行った。

あとは弁護士を通して離婚の手続きをした。


その前からセックスレスだったのは、
私のせいだったのかな?

でも、出産もあったし…と、
お臍の下にある傷痕をそっと撫でる。


その後は仕事ばかりだった。
誰かと付き合ったこともない。


油断すると、
男の人が近寄ってくるのも怖いし、嫌で、
仕事以外は家に帰って引き篭もっていた。

自覚はしていないけど、
庇護欲をそそると言われたことがあったから、
仕事では黒服、黒眼鏡、黒ハイヒールで完全武装していた。

髪も後ろに纏めて、
真っ赤な口紅とネイルで、
強さを演出していた。
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