この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ただ一緒に居たいだけ
第2章 出会いはモニター画面の中

ゲームを始めて3ヶ月目には、
「初ボーナス出たから」と言って、
2ヶ月遅れの母の日と兼用でとゲーム機をプレゼントしてくれた。
それまではリビングのテレビに繋いで交互にゲームをしていたので、
リビングに新たに買った機械を繋いで、
息子はそれまで使っていた機械を自室のモニターに繋いでゲームをするようになった。
ゲームを勧めてくれたきっかけは、
息子が小さかった時から飼っていた猫が虹の橋を渡ってしまって、
家に居る時、
あまりにも淋しくてぼんやり泣いてばかりいたから、
「ゲームでもすれば?」と言われたことだった。
息子は大学を卒業して、
社会人1年目。
忙しくて遅い夜もあって、
夫もいないし、
独りで過ごすのが辛すぎたから、
ゲームをするのは気晴らしになった。
とんでもなく下手くそだったけど、
少しずつ慣れていって、
息子に紹介されたグループでは久し振りの初心者さんということで、
とても親切にされた。
1年ほどやっているうちに、
そこそこダンジョンでも戦えるようになっていた。
ゲームの中では、
アンジェラさんと呼ばれていた。
キャラクターはなんとなく、
自分の雰囲気に寄せて作っていた。
息子の渉さんは、
ガブリエルというキャラ名で、
ガブちゃんと呼ばれていた。
「初ボーナス出たから」と言って、
2ヶ月遅れの母の日と兼用でとゲーム機をプレゼントしてくれた。
それまではリビングのテレビに繋いで交互にゲームをしていたので、
リビングに新たに買った機械を繋いで、
息子はそれまで使っていた機械を自室のモニターに繋いでゲームをするようになった。
ゲームを勧めてくれたきっかけは、
息子が小さかった時から飼っていた猫が虹の橋を渡ってしまって、
家に居る時、
あまりにも淋しくてぼんやり泣いてばかりいたから、
「ゲームでもすれば?」と言われたことだった。
息子は大学を卒業して、
社会人1年目。
忙しくて遅い夜もあって、
夫もいないし、
独りで過ごすのが辛すぎたから、
ゲームをするのは気晴らしになった。
とんでもなく下手くそだったけど、
少しずつ慣れていって、
息子に紹介されたグループでは久し振りの初心者さんということで、
とても親切にされた。
1年ほどやっているうちに、
そこそこダンジョンでも戦えるようになっていた。
ゲームの中では、
アンジェラさんと呼ばれていた。
キャラクターはなんとなく、
自分の雰囲気に寄せて作っていた。
息子の渉さんは、
ガブリエルというキャラ名で、
ガブちゃんと呼ばれていた。

