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先生の言いなり
第4章 - Ep.3 ホコウ -
「失礼します」
そう告げて中へと入り扉を閉める。
くるりと見渡せば、よく見る職員室の机と椅子。書類棚、その横に教室にある机と椅子がひとつ。
窓際にはコーヒーメーカーとマグカップ等が入るような小さな棚。
極普通の準備室。
その割には出入口が分かりにくいのは何故なんだろう。
そんなことを考えていれば声をかけられる。
「成海、急に来いなんて言ってすまんかったな。明日からの補講の前に、先日のテストのことを聞いておこうと思ってな」
ノートパソコンと睨めっこをしていた先生がゆっくりとこちらを向く。
「何度確認してもお前があんな点数を取るなんて考えにくくてな。かと言って俺の採点が間違っていたことはありえないんだ。あの時も何度も確認したし…。体調ほんとに悪かったのか?」
こちらを向いた先生が心配そうに告げる。
そんな先生の言葉にチクリと胸が傷んだ。
「お前のことだから体調悪くても無理して登校…「ち、違います!」
心配そうな表情、それは「先生」として。
いち「生徒」を心配し告げる彼の言葉。
そんな先生の言葉を遮ってしまった。
「違う」そう告げる私の言葉に先生は首を傾げた。
そう告げて中へと入り扉を閉める。
くるりと見渡せば、よく見る職員室の机と椅子。書類棚、その横に教室にある机と椅子がひとつ。
窓際にはコーヒーメーカーとマグカップ等が入るような小さな棚。
極普通の準備室。
その割には出入口が分かりにくいのは何故なんだろう。
そんなことを考えていれば声をかけられる。
「成海、急に来いなんて言ってすまんかったな。明日からの補講の前に、先日のテストのことを聞いておこうと思ってな」
ノートパソコンと睨めっこをしていた先生がゆっくりとこちらを向く。
「何度確認してもお前があんな点数を取るなんて考えにくくてな。かと言って俺の採点が間違っていたことはありえないんだ。あの時も何度も確認したし…。体調ほんとに悪かったのか?」
こちらを向いた先生が心配そうに告げる。
そんな先生の言葉にチクリと胸が傷んだ。
「お前のことだから体調悪くても無理して登校…「ち、違います!」
心配そうな表情、それは「先生」として。
いち「生徒」を心配し告げる彼の言葉。
そんな先生の言葉を遮ってしまった。
「違う」そう告げる私の言葉に先生は首を傾げた。