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先生の言いなり
第4章 - Ep.3 ホコウ -
「違うってどういうことだ?」
「……それは、その」
言葉に詰まる。
逃げたい。そう思いつつも1度告げてしまった自分の言葉は取り消すことなんか出来ず、先生は私の言葉に耳を傾けようとしてくれている。
そんな先生の姿に、後悔の念で泣きそうになりつつもぐっと堪え、重い口を開く。
「……先生に、叱られたくて」
「叱られたい? 俺に?」
「…はい」
傍から聞いたら何言ってんだこいつって思われるに決まってる。
明日からの補講の先行きは完全真っ暗になった。
変な子だって思われた。なんなら変態だって思われたに違いない。
気まずくて俯き黙っていれば座っていた先生が立ち上がり私の目の前に立つ。
「俺に、叱られたくて『わざと』赤点なんか取ったのか?」
そう言って私の顎をつかみ上を向かせるようにして、職員室で見たあの時の視線で私を見る。
あの時向けられていた冷たい視線が、自分に向けられ思わず生唾を飲み込む。
「…ぁ、あの」
「成海、答えなさい。あの、とか その、じゃ分からない。成海の言葉で教えてくれ。赤点は、わざとなのか?」
相変わらず顎を掴まれたまま、無理やり先生と目線が会う角度にされれば自然と口が開く。
「ご、ごめんなさい…!先生に叱られたくて。私っ、先生の指とか視線とか大好きで、毎日妄想とかしてて…っ、あの。先生にお仕置きされたくてわざと赤点取りました」
口早にそう告げれば、恥ずかしくて目線だけを逸らした。
先生は満足そうに口角をあげればそのまま唇を奪う。
何が起きたのか分からなくて、思わず目を見開く。
彼の舌が口内に入ってくれば胸元を強く押し先生から離れる。
「な、何してるんですか!? 」
「何してるって…お仕置だよ。お仕置。望んでたんだろ?俺からのお仕置を、さ。お前の頭なら夏休みの補講なんてなくても高得点取れるだろ。明日からの補講、楽しみだな?」
ニコニコといつもの笑みを見せれば、タバコに火をつける先生。
ライターで火をつけるその手、指。タバコを挟む人差し指と中指から目が離せない。
「その視線、授業中もずっと感じてたからな?言わなかったけど。あ、そうそう明日からの補講来ないのは勝手だけど…担任に わざと 赤点とったこと伝えちゃおうかな」
そう言って半ば脅しとも言える発言を発する先生。
「……それは、その」
言葉に詰まる。
逃げたい。そう思いつつも1度告げてしまった自分の言葉は取り消すことなんか出来ず、先生は私の言葉に耳を傾けようとしてくれている。
そんな先生の姿に、後悔の念で泣きそうになりつつもぐっと堪え、重い口を開く。
「……先生に、叱られたくて」
「叱られたい? 俺に?」
「…はい」
傍から聞いたら何言ってんだこいつって思われるに決まってる。
明日からの補講の先行きは完全真っ暗になった。
変な子だって思われた。なんなら変態だって思われたに違いない。
気まずくて俯き黙っていれば座っていた先生が立ち上がり私の目の前に立つ。
「俺に、叱られたくて『わざと』赤点なんか取ったのか?」
そう言って私の顎をつかみ上を向かせるようにして、職員室で見たあの時の視線で私を見る。
あの時向けられていた冷たい視線が、自分に向けられ思わず生唾を飲み込む。
「…ぁ、あの」
「成海、答えなさい。あの、とか その、じゃ分からない。成海の言葉で教えてくれ。赤点は、わざとなのか?」
相変わらず顎を掴まれたまま、無理やり先生と目線が会う角度にされれば自然と口が開く。
「ご、ごめんなさい…!先生に叱られたくて。私っ、先生の指とか視線とか大好きで、毎日妄想とかしてて…っ、あの。先生にお仕置きされたくてわざと赤点取りました」
口早にそう告げれば、恥ずかしくて目線だけを逸らした。
先生は満足そうに口角をあげればそのまま唇を奪う。
何が起きたのか分からなくて、思わず目を見開く。
彼の舌が口内に入ってくれば胸元を強く押し先生から離れる。
「な、何してるんですか!? 」
「何してるって…お仕置だよ。お仕置。望んでたんだろ?俺からのお仕置を、さ。お前の頭なら夏休みの補講なんてなくても高得点取れるだろ。明日からの補講、楽しみだな?」
ニコニコといつもの笑みを見せれば、タバコに火をつける先生。
ライターで火をつけるその手、指。タバコを挟む人差し指と中指から目が離せない。
「その視線、授業中もずっと感じてたからな?言わなかったけど。あ、そうそう明日からの補講来ないのは勝手だけど…担任に わざと 赤点とったこと伝えちゃおうかな」
そう言って半ば脅しとも言える発言を発する先生。