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先生の言いなり
第2章 - Ep.1 キッカケ -
5月半ば。
3年生になって一番始めの中間テストも終わりそのテストも着々と返却をされ始めていた。テストが全部配られる前に学年掲示板にその順位が張り出されるのが私の通う学園の風習。
今年も現代国語のテスト返却前に順位が発表された。
見るまでもない、自分の名前は堂々の1番上。

「相変わらずだねぇ、文は」

「うん」

一応見に来る掲示板。
友達とするこんな会話も正直飽きた。
1学年、2学年と必ず10位以内には入っていたし、別に成績にそんなに拘ってもいない分代わり映えのない生活に正直退屈していた。

「わたし先に戻るね。次現国返ってくるよね、確か」

「あっ。あたしも行く! 現国かぁ。難しかったよね〜」

「そう?」

「んー。なんかごめん。文の辞書に難しいなんて言葉なかったね」

「そんな事ないって」

会話をしながら教室へと戻れば現代国語担当、沢渡先生がもう来ていてその前には数名の女子生徒が群がっていた。

「相変わらず人気だね」

「うん」

苦笑いを浮かべた後、自分の席へと戻る。
窓側の一番後ろ、1番好きな席。物思いにぼーっとしたり、妄想に耽ることもしばしば。
現代国語の教科書、ルーズリーフをカバンから取り出せば机に置く。
それにしても、大層人気なこと。教壇の方へと視線を向けた。
さっきよりも少し人数が増えた気がする。
先生はニコニコと笑顔で彼女たちと話していた。

その様子をぼーっと眺めていると先生と目が合う。
此方を見てにっこりと微笑みを浮かべる先生、慌てて逸らし口元を右手で隠す。


誰にも言ってない。先生に対して抱く感情。
好きとか嫌いとか恋愛的な意味ではない。
先生の長い指や伏せ目の時の目線、先生の全てが性壁にどんぴしゃで。
つい、妄想に耽って夜。あんなことやこんなことをしてしまう。
いつか、いつかあの指で逝かされたい。
なんて如何わしいことを考えつつもそんなことが出来ない現実に溜息を漏らし、再び視線を向けた時にはその目の行先は既に別の子へと移っていた。
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