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先生の言いなり
第4章 - Ep.3 ホコウ -
「んっ…んぅっ」

決して激しくしない優しい行為。
中をゆっくり擦られる度に甘い声が止まらない。
そんな私の反応を見るかのように先生は私の足元へ屈むと蕾を吸い舌先で弄り始めた。

「ちょ…っ、せんっ…あっ、ぁ」

制しも聞かず続けられる愛撫。
段々近づいてくるオーガニズム。

「んぁっ、ら、め…先生、いっちゃ、うっ、」

力が抜け、床に座り込む。 そんな私をにやにやと見ながら先生の手が頭をくしゃくしゃと撫でる。

「全身で感じてくれて、嬉しいよ」

「え…」

はぁはぁと肩で息をしながら、先生の言葉に自身の下を見ればびちょびちょに濡れている。
前と同じ。

「なっ…」

「ははっ、前もだったけど。あ、そうそう。今週末大会行く前にここに寄れ」

「なんで、ですか?」

私の問いには答えずニッコリと笑う先生。きっと何か企んでる。
なのに、そんな先生に「嫌です」の一言が言えない私。
出た答えは「YES」 の一択だった。

「さて、と。再試しますかね」

「え…?」

私の言葉に床を拭きながら、首を傾げる先生。

「なんだ?もっといかせて欲しいのか?欲しがりだなぁ。成海は」

「…ち、違いますっ! 」

「嘘つけ。顔に書いてあるぞ『物足りない』って」

その言葉に両手で顔を覆う。そんな私の行動に先生は笑いながら告げた。

「ほんとに面白いな。お前。書いてあるわけないだろ。ほら、テストの再試、そこの机使っていいから解いて」

「再試?」

「うん、赤点取ったのお前だろ。だから再試」

「聞いてないんですけど」

「言わなくとも解けるだろ。期末と似たような問題だしな、ほれ」

そう言って先生は問題用紙と答案用紙を私へと渡し、自分はタバコに火をつけ蒸かし始めた。
そんな先生を横目に、小さくため息をつけば椅子に腰かけ渡されたテスト用紙と向き合う。
本当にあの時の問題と同じで、スラスラと問題を解いていく。

「本当にわざとだったんだなぁ…お前」

背後からそんな声が聞こえたあと、乾いた笑いが聞こえた。
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