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先生の言いなり
第5章 - Ep.4 カガイ カツドウ -
水泳部の大会の日。
何故か始発で学校に向かってる私。
ガラガラの電車の中、水泳部のジャージ姿、エナメルバッグを足元に置いてボーッと車窓を眺めていれば電車のアナウンスが学校の最寄りを告げた。
よっこらしょとカバンを肩にかけいつもの通学路を歩く。
◯◯体育センターは学校の最寄りの駅から1本先の駅で降りるため、9時現地集合には余裕で間に合う。
しかしそれは、先生の用事とやらが早く終わればの話であって。
学校の前に着くもまだ正門は閉まっていて、誰もいないのでは?と嫌な汗が背中を伝う。
思わず先生にLINEで電話をした。
何度かコールがなり、電話の奥で『はい』と先生の声が聞こえれば少し安心する。
「あの、学校ついたんですけど。正門閉まってて入れません。」
『だろうなぁ』
「って、先生が行く前に来いって言ったんですよ!どうしたらいいんですか私は。というか先生今どこにいるんですか?」
『え、家だけど? お前早すぎんだよ。何時だと思ってるの?』
「いやいやいや、大会行く前に来いって言ったの先生だし」
『そう言えばそんなことも言ったなぁ〜』
「現国の先生が自分の言ったことに責任…」
そんな言葉を言い終える前にスマホが抜き取られ、驚いて振り返るとそこにスウェット姿の先生が立っていて、抜き取ったスマホの終話ボタンをタップする。
「自分の言ったことに責任持てって? おはよう成海」
呆気に取られ言葉が出てこない。そんな私を置いていくかのように歩き出す先生。
「ほら、行くぞ」
「あの…どこに」
「俺ん家だよ。俺ん家、来るの?来ないの?」
それだけ言うと私のスマホを持ってスタスタと歩いていってしまう。気怠そうに後頭部を掻きながら進み始める先生の後ろを慌てて追いかける。
何故か始発で学校に向かってる私。
ガラガラの電車の中、水泳部のジャージ姿、エナメルバッグを足元に置いてボーッと車窓を眺めていれば電車のアナウンスが学校の最寄りを告げた。
よっこらしょとカバンを肩にかけいつもの通学路を歩く。
◯◯体育センターは学校の最寄りの駅から1本先の駅で降りるため、9時現地集合には余裕で間に合う。
しかしそれは、先生の用事とやらが早く終わればの話であって。
学校の前に着くもまだ正門は閉まっていて、誰もいないのでは?と嫌な汗が背中を伝う。
思わず先生にLINEで電話をした。
何度かコールがなり、電話の奥で『はい』と先生の声が聞こえれば少し安心する。
「あの、学校ついたんですけど。正門閉まってて入れません。」
『だろうなぁ』
「って、先生が行く前に来いって言ったんですよ!どうしたらいいんですか私は。というか先生今どこにいるんですか?」
『え、家だけど? お前早すぎんだよ。何時だと思ってるの?』
「いやいやいや、大会行く前に来いって言ったの先生だし」
『そう言えばそんなことも言ったなぁ〜』
「現国の先生が自分の言ったことに責任…」
そんな言葉を言い終える前にスマホが抜き取られ、驚いて振り返るとそこにスウェット姿の先生が立っていて、抜き取ったスマホの終話ボタンをタップする。
「自分の言ったことに責任持てって? おはよう成海」
呆気に取られ言葉が出てこない。そんな私を置いていくかのように歩き出す先生。
「ほら、行くぞ」
「あの…どこに」
「俺ん家だよ。俺ん家、来るの?来ないの?」
それだけ言うと私のスマホを持ってスタスタと歩いていってしまう。気怠そうに後頭部を掻きながら進み始める先生の後ろを慌てて追いかける。