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先生の言いなり
第6章 - Ep.5 マンテン デート -
夏休みも明日で終わりを迎える。
高校3年生最後の夏休みは濃厚すぎるくらい濃厚な時を過ごし、沢渡先生といるのが当たり前になっていたが、今日は珍しく家に居た。
それもそのはず…。
「うぇーん、終わんない。文様、成海様…写させてください」
「嫌です。自分でやってください」
今日は美冬がうちで夏休みの課題という名の女子会が開かれていた。
私は夏休み始まって直ぐに課題は終わらせてしまったのだが、彼女はギリギリまで残しておいたらしく見事に、全教科あと数ページ残っていた。
「ケチ!」
「ケチで結構」
涙目をこちらに向ける美冬にそう言えば、先生に薦められた本を読みながら美冬の課題の進み具合を見守る。
哲学的な話なのに読みにくいわけでもなく、内容がスっと頭に入ってくる。この本をチョイスしてくるあたりは、さすが現代国語の先生だなと感心する。
「ねぇ、さっきからなんの本読んでるの?」
美冬も気になったのか私が読む本をじっと見つめてくる。
「あぁ、これ? 沢渡先生に紹介してもらったの」
「ふーん」
私の返答に美冬が興味ありげに頷けば、スススっと隣に肩を寄せてきた。
「文さ、変わったね」
「何が」
「可愛くなった、気がする。あ、変な意味じゃないよ?前から可愛いんだけど最近はその可愛いに綺麗が入ったって言うか…んー、言葉にすると難しいな…」
「何言ってんの、私は私だよ?」
美冬の言葉にどう反応していいのか分からない。
眉を下げ困ったように笑えば、机の上の烏龍茶を1口飲む。
しかしこの後の美冬の一言で私は盛大に噎せ返ることになる。
「彼氏、出来た?もしくは好きな人」
「!?…ゲホゲホッ…」
「あれ…、図星?」
「違っ…そんなんじゃないっ…違う…。というか、自分でも分からない」
そんな私の言葉に美冬は少し離れて烏龍茶を飲んで少し考え混んでいた。
「分からないって自分の気持ちが?」
「…うん。恋愛的な意味じゃないと思う…って私のことはいいからっ 課題終わらせな?」
「むぅ…文のイケズっ」
そう言いながら頭ではずっと考えてる。
二学期の中間テスト。今度は赤点を取るなんて馬鹿なことはしない、この気持ちを確かめるために満点を取って先生を遊びに誘ってみよう。
高校3年生最後の夏休みは濃厚すぎるくらい濃厚な時を過ごし、沢渡先生といるのが当たり前になっていたが、今日は珍しく家に居た。
それもそのはず…。
「うぇーん、終わんない。文様、成海様…写させてください」
「嫌です。自分でやってください」
今日は美冬がうちで夏休みの課題という名の女子会が開かれていた。
私は夏休み始まって直ぐに課題は終わらせてしまったのだが、彼女はギリギリまで残しておいたらしく見事に、全教科あと数ページ残っていた。
「ケチ!」
「ケチで結構」
涙目をこちらに向ける美冬にそう言えば、先生に薦められた本を読みながら美冬の課題の進み具合を見守る。
哲学的な話なのに読みにくいわけでもなく、内容がスっと頭に入ってくる。この本をチョイスしてくるあたりは、さすが現代国語の先生だなと感心する。
「ねぇ、さっきからなんの本読んでるの?」
美冬も気になったのか私が読む本をじっと見つめてくる。
「あぁ、これ? 沢渡先生に紹介してもらったの」
「ふーん」
私の返答に美冬が興味ありげに頷けば、スススっと隣に肩を寄せてきた。
「文さ、変わったね」
「何が」
「可愛くなった、気がする。あ、変な意味じゃないよ?前から可愛いんだけど最近はその可愛いに綺麗が入ったって言うか…んー、言葉にすると難しいな…」
「何言ってんの、私は私だよ?」
美冬の言葉にどう反応していいのか分からない。
眉を下げ困ったように笑えば、机の上の烏龍茶を1口飲む。
しかしこの後の美冬の一言で私は盛大に噎せ返ることになる。
「彼氏、出来た?もしくは好きな人」
「!?…ゲホゲホッ…」
「あれ…、図星?」
「違っ…そんなんじゃないっ…違う…。というか、自分でも分からない」
そんな私の言葉に美冬は少し離れて烏龍茶を飲んで少し考え混んでいた。
「分からないって自分の気持ちが?」
「…うん。恋愛的な意味じゃないと思う…って私のことはいいからっ 課題終わらせな?」
「むぅ…文のイケズっ」
そう言いながら頭ではずっと考えてる。
二学期の中間テスト。今度は赤点を取るなんて馬鹿なことはしない、この気持ちを確かめるために満点を取って先生を遊びに誘ってみよう。