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先生の言いなり
第6章 - Ep.5 マンテン デート -
「んっ…んんっ」

そのまま舌が入り込み、ねっとりと舌が絡み合っていく。
口端から唾液が垂れ、酸素が薄くなって頭がボーッとし始めれば先生が向き合うように私の体の方向を変える。
その胸元を掴むように手を伸ばせば、それをいいことに恋人繋ぎをするように指が絡められ、壁際まで追いやられれば足の間に先生の脚が入ってくる。

「沢渡、せん、せ」

きゅっと繋がれた手に力を入れれば唇が離され、2人の口元から銀色の糸が繋がる。

「何を期待してたんだ?成海は。今もほら、我慢できませんって顔」

ニヤニヤ笑って言う先生、図星を突かれて顔に熱が集中する。
顔を逸らしていれば先生はそのまま続ける。

「それより、なんか俺に言いたいことあるんだろ?始業式の後そんな顔してこっち見てたの知ってるからな?」

「えっ、あ…」

あの一瞬を見られてたのかと、それはそれで恥ずかしい気もするが、これはメールを送る手間が省けた。
あの高橋くんにボツにされたお誘い文、しかし直接誘うのもそれなりに勇気がいる。
なかなか話せずにいるも、先生はじっと私が話し出すのを待っている様子で首を傾げていた。

「あの…中間テストで私が現国で満点取ったら一日お出かけに付き合ってください!」

先生の目を見て告げる。
目を見開き驚いたようにぽかんと口を開けたままの先生、答えを聞くのが怖い。そんな気持ちから視線を足元に落とす。
そんな私とは裏腹に先生はぽんぽんと優しく私の頭を撫でる。

「満点かぁ、大きく出たなぁ成海? 満点なんて早々取れるもんじゃないだろ?でもまぁ…取れたらいいよ。好きなとこ付き合ってやる」

「ほんとですか!?約束してくれますか?」

「するする。頑張れ頑張れ」

子供の戯れ言だというようにあまり本気にしてない先生に、本気だということを伝えたい。
コレで準備は整った、後は私が100点を取れば。
よしっと気合を入れたところで先生は少し考えた後に続ける。

「なぁ、もし満点取れなかったらその時はどうするんだ?」

「…え?」

「ご褒美ばっかじゃ面白くないだろ?成海が100点取れなかったとき、どうしようなぁ?お仕置しよっか」

ニッコリと笑いながら告げる先生。

「お仕置って…何するんですか?」

「んー。何がいいかね…校内全裸1周とか、授業中おもちゃ着用とか…あー、ここの準備室でイキ狂わすのも楽しそうだな」
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