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先生の言いなり
第2章 - Ep.1 キッカケ -
放課後いつも通り部活へと顔を出す。
更衣室でジャージに着替えて、部員や顧問に挨拶をして雑談。
ストレッチのお手伝いや、計測、記録。
これもいつも通り。
何も変わらない日々、大きな溜息を吐けば同じクラスでマネージャーの美冬(みふゆ)に思いっきり背中を叩かれた。
「辛気臭い顔しないのー、何?恋でもしてんの」
「…そんなんじゃないよ」
苦笑いで答える。
「うん。そんなんじゃない」
自らに言い聞かせるようにもう一度呟いた。
部活も終わり、美冬と帰路に着く。
女子高校生らしいことをすることも無く、雑談しながらまっすぐ家に向かう。
美冬も私が学校帰りにどこか寄ることをしないのを知っている。
だからか、美冬といるのは気が楽で長く付き合えてるんだと思う。
「じゃぁ、またね」
お互い手を振って別れる。
家に着けば丁度母が仕事へ向かう様で玄関で鉢合わせる。
「…今から仕事?」
「そうよ。夜ご飯代、机に置いてあるからなんか適当に買って食べなさい」
「うん、わかった。 ……行ってらっしゃい」
「行ってきます」
パタパタと忙しく出ていく母。
小さい頃、父を病気で亡くしてからずっと母と2人暮らし。
生活を賄うために夜の仕事をする母、私もバイトするって言ったけど
「勉学に励みなさい」
それが母の口癖。だから私は勉強をする。
将来、少しでも母の支えになるように…。
母から何度も聞いた父の仕事、薬剤師。私もその夢を継ぐために。
更衣室でジャージに着替えて、部員や顧問に挨拶をして雑談。
ストレッチのお手伝いや、計測、記録。
これもいつも通り。
何も変わらない日々、大きな溜息を吐けば同じクラスでマネージャーの美冬(みふゆ)に思いっきり背中を叩かれた。
「辛気臭い顔しないのー、何?恋でもしてんの」
「…そんなんじゃないよ」
苦笑いで答える。
「うん。そんなんじゃない」
自らに言い聞かせるようにもう一度呟いた。
部活も終わり、美冬と帰路に着く。
女子高校生らしいことをすることも無く、雑談しながらまっすぐ家に向かう。
美冬も私が学校帰りにどこか寄ることをしないのを知っている。
だからか、美冬といるのは気が楽で長く付き合えてるんだと思う。
「じゃぁ、またね」
お互い手を振って別れる。
家に着けば丁度母が仕事へ向かう様で玄関で鉢合わせる。
「…今から仕事?」
「そうよ。夜ご飯代、机に置いてあるからなんか適当に買って食べなさい」
「うん、わかった。 ……行ってらっしゃい」
「行ってきます」
パタパタと忙しく出ていく母。
小さい頃、父を病気で亡くしてからずっと母と2人暮らし。
生活を賄うために夜の仕事をする母、私もバイトするって言ったけど
「勉学に励みなさい」
それが母の口癖。だから私は勉強をする。
将来、少しでも母の支えになるように…。
母から何度も聞いた父の仕事、薬剤師。私もその夢を継ぐために。