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先生の言いなり
第6章 - Ep.5 マンテン デート -
もっと、もっとされたい。
両手で先生の腕を固定するかのように掴む。
そんな時、机の上に置いたままの先生のスマホが震えた。

「っと、成海ちょっとゴメンな」

そう告げ、私の口内から指を抜き電話に出る。
正座をしたままじっと先生の姿を見つめる。

「(スッとしたフェイスラインと赤みかかったブラウンの瞳。
普段はコンタクトなのだろうか、もしそうなら眼鏡姿も見てみたいなと思う)」

そして、目線はそのまま下へ下へと向かっていく。

「(ネクタイ…ジャケット…ワイシャツの下を見たい。胸元は薄そう、でもちゃんと筋肉はついていそう。腰も細いし位置も高い。お尻も小さい…スキニーとか似合うんだろうな。あー。足長いな、好き。踏まれたい、踏んでくれないかな…)」

「み、成海…っ、聞いてる?」

「は、っ、はい!」

気づいたら先生の電話は終わっていて、目の前に整った顔面が向けられていた。
思考を読まれてないか心配になりつつ先生に首を傾げる。

「お前、ほんと俺のこと見すぎ。その視線たまに怖い」

そう言いながら私のおでこを小突く先生。
「痛い」と両手でおでこを抑えれば、面白そうに笑いながら先生は続ける。

「そういうとこ可愛い。あと、いいとこなんだけどさ職員会議呼ばれちゃったわ。すまんがここまで」

「えっ…あ、はい」

「そうしょぼくれた顔しないの。今週末出掛けるんだろ?行きたいとこ、LINEしてくれ」

先生のその言葉に自分でも分かるくらい表情が明るくなった気がした。

「あんま、高いとこは勘弁してくれよ。成海も気をつけて帰れよ。ここ開けといていいから」

クスクスと笑いながら資料をまとめノートパソコンを閉じる先生。
それらを抱え、出ていこうと歩みを進める先生に慌てて声をかける。

「あ、私も帰りますっ。長居してすみません」

「じゃぁ、途中まで一緒に行こっか」

「はい!」

先生の一言一言で一喜一憂する。これを「恋」と言うのなら私はきっと目の前の先生に「恋」をしている。
出掛ける前に自ずと答えを導き出している気がするけれど、今は未だ認めない。認めたくない自分がいる。

この気持ちは「恋」じゃない。
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