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先生の言いなり
第7章 - Ep.6 コタエアワセ -
今日は水曜日、先生とお出掛けするまであと3日。
服も決まらければ行く場所も決まらない。
LINEのトーク画面、自分で止まってる。

「どぉしよぉぉぉぉ」

お風呂上がり。
自室のクローゼットをひっくり返し、着ていく服に頭を悩ませていた。
無難にワンピースで行くか…ブラウスにAラインのスカートを履くべきか、ないしはスキニーを履いて行くべきか。
分からない。

以前先生が買ってきた服は全て夏服。
さすがにこの時期に夏服で出かけるバカは居ない。
同世代の男の子とならまだしも、歳上の人と出掛けるには服装どうしたらいいのだろう。

「世の女の子ってすごいな」

散らかった部屋の真ん中に仰向けで倒れる。
白い天井を見つめながら思わず溜息を吐いた。スマホを顔の前にかざしながら『デート 歳上 服装 』なんて調べてみる。
色々な記事が出てくるもその記事によって書いてあることは様々。
結局なんの参考にもならずにいた。
そんな時ふと目に入った、グレーのニットワンピ。

「これとGジャン合わせればいっか…」

いつ買ったものか分からないけれど、服は決まった。
着ていくものをハンガーに掛け当日着きやすいように横へと避けて置く。
出した服を片付けながらニヤニヤが止まらない。
テストで満点取ったご褒美、どこに行こうか。
行きたい場所の候補がありすぎて決められない、金曜日までには決めないと。

そんなことを思っていれば片付けが終わった頃には22時半を回っていた。

「寝なきゃ…っ 」


電気を消してベッドに入り込む。
私の検索履歴はデートスポットのことばかり。上書きするかのようにまた調べる。
気づけばスマホを手に持ったまま寝落ちていた。
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