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先生の言いなり
第7章 - Ep.6 コタエアワセ -
今日はほとんど授業聞いてない。
帰ればいいのに、と言いたげな高橋くんの視線が痛い。

「成海って本当は馬鹿なの?」

「…バカってなによ」

「ほら、テストの時の報酬。ほっとレモン、ミルクティーは今はダメ。痛いの悪化させるから」

そう言ってペットボトルを机の上に置く。
触れればじんわりと温かいのが掌から伝わってくる。

「…ありがとう」

「どういたしまして」

それだけの会話、なのに彼の気遣う優しさみたいなのが滲み出てる。
沢渡先生とはまた違う。
朝貰ったカイロはまだ温かくて、お腹に当ててるとすごく温かくて不思議と生理痛も和らいでいく。
にへにへと緩む口角を隠すように、うつ伏せていればいつもの沢渡先生の声が聞こえて現国の授業前の空気へと変わる。
先生の授業だけは受けたい。他の授業をサボったとて先生の授業だけは。
女子生徒と話す彼の声を聞きながらそっと目を閉じる。
すると、少し遠くに聞こえていた彼の声がすぐ横で聞こえた気がしてびっくりして体を起こす。

「成海、大丈夫か?」

「はっ、はいっ…!」

「しんどいようなら保健室…「大丈夫です!」

じっと先生の目を見つめて言う。
そんな私の視線にふっと優しい微笑みを浮かべれば何も言わずに頭だけ撫で教卓へと戻って行った。
誰にでも優しい。それは分かっている、でも気にして声掛けてくれたという事実が嬉しくてたまらない。
土曜日、迷惑かけないようにしよう。でもきっと土曜日には落ち着いてるはず。

いつものチャイムが鳴って日直の人の号令がかかる。
一礼をして席に着く。
授業が始まれば、私は先生の姿を観察する。

恋人になりたいのかは分からない。
でもなれたら嬉しい。ただいつも思うのは、あの人の都合のいい玩具にして欲しい。

もっと命令して欲しい。
もっとイかせて欲しい。
もっと恥ずかしいことをさせて欲しい。
…出来るのならば、セックスがしたい。

大人の関係…そんな言葉じゃなくて、それ以上の何か。
身体の関係を超えた…なにか深いところで繋がってる、そんな感じ。

あ…。

「ご主人様」と「ペット」


私の中の外れていたピースがハマる音がした気がした。
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