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先生の言いなり
第7章 - Ep.6 コタエアワセ -
入口でチケットを購入する。財布を取り出してチケット代を出そうとすれば先生に制止され首を振られる。
「いいから、今日は奢られておきなさい。ほら」
「ありがとう…ございます」
お礼を言ってチケットを受け取る。入場口で提示して中へと入る。
「さて、と…どうしようかね」
入口のところでスタッフの人にパンフレットを貰った。先生はそれに目を通しながら呟く。調べていた今日のスケジュール、ネットで調べまくった水族館の公式サイトを思い出す。
「あの、私 ジンベイザメ見たいです。あと、ホッキョクグマとか…海月も見たい…。あとあとアクアゲートそこは絶対通りたいです!」
「色々調べてくれたんだな。ありがとう、よしそれじゃぁ成海の行きたいとこ全部行こう」
そう言ってポンポンと頭を撫で私の右手を取り歩き出す先生。
慣れてる…。そう思うも繋がれた手は温かくて少しだけぎゅっと力を入れた。本当に…この時間が永遠に続けばいいのに。
それから館内をひたすら見て回る。勿論私が行きたいところは全て回ってくれた。スマホで写真を撮りこの時間(とき)を記録していく。
ショップでジンベイザメのぬいぐるみを見つければ目が輝くのが自分でもわかった。
「欲しいのか?それ」
「え、!?」
「分かりやすいやつだなー、相変わらず。ぬいぐるみって、ひとつひとつ表情違うの知ってたか?」
「そうなんですか!?はぇぇ…知らなかった」
「基本的には同じように作られてる。でもこうしてじっと見てると…自分の元へ来たいって言ってるやつが自ずと見えてくる」
そう言ってふたつ、ぬいぐるみを手に取り目線を合わせる先生。そんな不思議な光景を見てるとなんだか普段の先生からは想像できないギャップに思わずキュンとしてしまった。
思わずスマホをかざして写真を撮る。
「…俺の写真なんか撮ってどうするんだよ、もぉ」
シャッターの音に気づき先生が苦笑いを浮かべる。手に持ってたぬいぐるみをひとつ棚に戻し、もう一体をふいっと私に差し出して。
「一緒に来たいってさ」
なんて言葉を言う。
スマホをしまってぬいぐるみを受け取れば、なんだかその子が可愛く思えてしまった。
「お迎えします!」
私の言葉に先生は満足そうに微笑んで、結局そのぬいぐるみも先生が買ってくれた。
「いいから、今日は奢られておきなさい。ほら」
「ありがとう…ございます」
お礼を言ってチケットを受け取る。入場口で提示して中へと入る。
「さて、と…どうしようかね」
入口のところでスタッフの人にパンフレットを貰った。先生はそれに目を通しながら呟く。調べていた今日のスケジュール、ネットで調べまくった水族館の公式サイトを思い出す。
「あの、私 ジンベイザメ見たいです。あと、ホッキョクグマとか…海月も見たい…。あとあとアクアゲートそこは絶対通りたいです!」
「色々調べてくれたんだな。ありがとう、よしそれじゃぁ成海の行きたいとこ全部行こう」
そう言ってポンポンと頭を撫で私の右手を取り歩き出す先生。
慣れてる…。そう思うも繋がれた手は温かくて少しだけぎゅっと力を入れた。本当に…この時間が永遠に続けばいいのに。
それから館内をひたすら見て回る。勿論私が行きたいところは全て回ってくれた。スマホで写真を撮りこの時間(とき)を記録していく。
ショップでジンベイザメのぬいぐるみを見つければ目が輝くのが自分でもわかった。
「欲しいのか?それ」
「え、!?」
「分かりやすいやつだなー、相変わらず。ぬいぐるみって、ひとつひとつ表情違うの知ってたか?」
「そうなんですか!?はぇぇ…知らなかった」
「基本的には同じように作られてる。でもこうしてじっと見てると…自分の元へ来たいって言ってるやつが自ずと見えてくる」
そう言ってふたつ、ぬいぐるみを手に取り目線を合わせる先生。そんな不思議な光景を見てるとなんだか普段の先生からは想像できないギャップに思わずキュンとしてしまった。
思わずスマホをかざして写真を撮る。
「…俺の写真なんか撮ってどうするんだよ、もぉ」
シャッターの音に気づき先生が苦笑いを浮かべる。手に持ってたぬいぐるみをひとつ棚に戻し、もう一体をふいっと私に差し出して。
「一緒に来たいってさ」
なんて言葉を言う。
スマホをしまってぬいぐるみを受け取れば、なんだかその子が可愛く思えてしまった。
「お迎えします!」
私の言葉に先生は満足そうに微笑んで、結局そのぬいぐるみも先生が買ってくれた。