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先生の言いなり
第2章 - Ep.1 キッカケ -
翌朝。
いつも通りの電車に乗って学校へと向かう途中、他校の女子2人が同じ車両へと乗り込んできた。
私の座る向かいの席へと並んで座る彼女達の会話が耳に入ってくる。
「だから、あえて困らせるようなことをして自分に意識が向くように仕向けるとか!」
「えぇっ!? 何それ」
「相手が先生なら、サボりとか、テストで赤点とか!絶対気にして声掛けてくるよ」
「いやいやいやいや、無理だよそんなの。サボりならまだしも赤点とか取ったらママに怒られちゃう」
「ダメかぁ〜、それならもうやっぱ告るしかなくない?」
「全然アドバイスになってないじゃん〜!」
馬鹿馬鹿しい。イヤホンの音量を1つ上げ目を閉じる。
しかし、そう思いながらも気になってしまって何度も先程の会話が頭の中でリピートされる。
「(赤点……。サボり…。どちらもリスキーではあるもののやってみる価値はあるかもしれない)」
そんなことを考えていれば、本来降りるはずの駅を乗り過ごし遅刻ギリギリになってしまった。
・
「お前ら、席つけ〜」
気づけば6限、本日最後の授業。
今朝の電車での出来事がずっと頭から離れず、終日上の空。
教科書片手に沢渡先生が入って来て、お決まりの台詞を告げる。
ガヤガヤとしていた教室内は少しずつ静かになり、日直の挨拶で授業が始まる。
相変わらず整った顔。長い睫毛に、綺麗ですらっとした指。
えっちだなぁ。
昨日返却されたテストの答案用紙を開き先生の解説をぼーっと聞く。
その間も行く視線は先生の目線と指先。
「今夜もかな」なんて苦笑いを浮かべながら先生から視線を外し机へとうつ伏せた。
いつも通りの電車に乗って学校へと向かう途中、他校の女子2人が同じ車両へと乗り込んできた。
私の座る向かいの席へと並んで座る彼女達の会話が耳に入ってくる。
「だから、あえて困らせるようなことをして自分に意識が向くように仕向けるとか!」
「えぇっ!? 何それ」
「相手が先生なら、サボりとか、テストで赤点とか!絶対気にして声掛けてくるよ」
「いやいやいやいや、無理だよそんなの。サボりならまだしも赤点とか取ったらママに怒られちゃう」
「ダメかぁ〜、それならもうやっぱ告るしかなくない?」
「全然アドバイスになってないじゃん〜!」
馬鹿馬鹿しい。イヤホンの音量を1つ上げ目を閉じる。
しかし、そう思いながらも気になってしまって何度も先程の会話が頭の中でリピートされる。
「(赤点……。サボり…。どちらもリスキーではあるもののやってみる価値はあるかもしれない)」
そんなことを考えていれば、本来降りるはずの駅を乗り過ごし遅刻ギリギリになってしまった。
・
「お前ら、席つけ〜」
気づけば6限、本日最後の授業。
今朝の電車での出来事がずっと頭から離れず、終日上の空。
教科書片手に沢渡先生が入って来て、お決まりの台詞を告げる。
ガヤガヤとしていた教室内は少しずつ静かになり、日直の挨拶で授業が始まる。
相変わらず整った顔。長い睫毛に、綺麗ですらっとした指。
えっちだなぁ。
昨日返却されたテストの答案用紙を開き先生の解説をぼーっと聞く。
その間も行く視線は先生の目線と指先。
「今夜もかな」なんて苦笑いを浮かべながら先生から視線を外し机へとうつ伏せた。