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すぐ読める官能小説集
第2章 『リモート新人教育』
オレはパソコンをプライベートのモノに変えた。
そして即座に上に連絡した。

「三隅さんは体調悪くなったみたいで、今日はもう教育の方は終わりました」
あくまでもただの体調不良。

上も特に不思議がることなく承諾した。
『ではここからが本番だ』

クソ女にはテレビ電話のログインのリンクを伝えてある。
さっきのチャットのメッセージだ。

ログインしないという選択肢はクソ女にはない。
オレは先にログインして待ってることにした。

まだクソ女はログインしてきていない。
こういうのは、本来先輩より先にログインして待ってるものだ。
『なにからなにまで、ちゃんと躾なきゃな……』

さっきまでの甘いオレだと思われると困る。
『ピロン……』
テレビ電話に誰かが入ってきた。
もちろんクソ女だ。

ログイン中という表示に、胸が高鳴る。
そしてPCのモニターにクソ女の顔が映る。
まだ顔は青ざめてる。

「三隅くん。おはよう。あらためて、教育の続きをしよう」
ここはわざとくんづけした方が雰囲気が出る。

クソ女からチャットでメッセージがきた。
画面越しに対面しているのに、メッセージで済ませようとするところいかにも最近の新人らしい。

『さっきのメッセージはどういうことですか? 本当に……』
オレはメッセージを読んで、思わず笑みがこぼれた。

そしてそのままクソ女の顔を見た。
クソ女はギョッとした顔をした。

さっきまでのただ青ざめているのではなく、明らかに恐怖に引きつった顔だった。
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