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すぐ読める官能小説集
第3章 今夜は甘々で
「お邪魔します。……先輩。酒臭いっす」
玄関でお出迎えをしてるのに、しもべはエラそうに酒臭いなんて口ごたえする。(本当のこと)
「うるさい。今日は一日、サイアクだったんだから」
私はさっさと、部屋に戻っていく。(お出迎えの意味が全然ない)
「はあー」
ソファーに横たわって、ため息。
「先輩。人を呼んでおいて、態度はないすよ」
そう文句を言いながらも、しもべは部屋に入ってくる。
しもべはバシッとスーツを着て、右手にはビニール袋を持ってる。
私は急にしもべの従順さにキュンとした。
家に帰って着替えてから来るのでもなく、ちゃんと真っ直ぐ私の家に来た。
それなのに私は……。
罪悪感が心の中に広がりかける。
そんなことを思ってたら、しもべが私をジーッと見つめていた。
「なに? どうかした?」
「髪……すごいっす。爆発してます」
しもべクンは、こういうところがデリカシーがない。
「うーるさい!! 今日は一日、酷い目にあったの。それに仕事モードはもう終わってるんだから……」
そういう問題じゃない。
人に会うのに、まして後輩を家に呼びつけておいてこんなこと言うのはおかしい。
そんなことはわかってる。
だけど、私の口から出る言葉はまた逆行するような言葉。
「爆発してるなんて、失礼なこと言ったバツとして髪、とかして……」
やれやれって顔するしもべ。
それでもしもべはテーブルにビニール袋を置いて、どこかへ行こうとする。
「先輩。櫛って、洗面所にありますか?」
「あ……うん」
さっき強気に命令したのに、急に声が小さくなってしまう。
櫛を取りに、しもべは部屋を出て行った。
玄関でお出迎えをしてるのに、しもべはエラそうに酒臭いなんて口ごたえする。(本当のこと)
「うるさい。今日は一日、サイアクだったんだから」
私はさっさと、部屋に戻っていく。(お出迎えの意味が全然ない)
「はあー」
ソファーに横たわって、ため息。
「先輩。人を呼んでおいて、態度はないすよ」
そう文句を言いながらも、しもべは部屋に入ってくる。
しもべはバシッとスーツを着て、右手にはビニール袋を持ってる。
私は急にしもべの従順さにキュンとした。
家に帰って着替えてから来るのでもなく、ちゃんと真っ直ぐ私の家に来た。
それなのに私は……。
罪悪感が心の中に広がりかける。
そんなことを思ってたら、しもべが私をジーッと見つめていた。
「なに? どうかした?」
「髪……すごいっす。爆発してます」
しもべクンは、こういうところがデリカシーがない。
「うーるさい!! 今日は一日、酷い目にあったの。それに仕事モードはもう終わってるんだから……」
そういう問題じゃない。
人に会うのに、まして後輩を家に呼びつけておいてこんなこと言うのはおかしい。
そんなことはわかってる。
だけど、私の口から出る言葉はまた逆行するような言葉。
「爆発してるなんて、失礼なこと言ったバツとして髪、とかして……」
やれやれって顔するしもべ。
それでもしもべはテーブルにビニール袋を置いて、どこかへ行こうとする。
「先輩。櫛って、洗面所にありますか?」
「あ……うん」
さっき強気に命令したのに、急に声が小さくなってしまう。
櫛を取りに、しもべは部屋を出て行った。