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すぐ読める官能小説集
第3章 今夜は甘々で
『膝枕の刑を続けさせるべきか』
私はしもべの顔を見ながら考える。

よく見るとしもべの顔は端正な顔で、私はその顔を見てるとなんだかドキドキしてきた。

しもべにドキドキするなんて、私のプライドが許さない。
しもべはあくまでも、しもべなんだから。

「ご主人様。そんなに見つめられるとオレも恥ずかしいです」
丁寧語なのに一人称がオレってところがしもべらしくて笑ってしまいそうになる。

「しもべが恥ずかしがってどうするのよ」
自分がドキドキしていたことを誤魔化そうとしもべを叱る。

「いやーやっぱ恥ずかしいっす」
またいつもの雑な言葉遣いに戻る。

「しもべ。また戻ってる」
「あ!! すいません。ご主人様」

私たちは顔を見合わせて笑い合った。
そして、笑い終わるとお互の顔を真剣に見つめ合っていた。
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