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4畳半でスワッピング
第10章 姉夫婦の訪問

桃代の話を聞き終えて、僕は憤慨して断固拒否です。

「おい桃代、ちょっと待てよ……」

桃代は僕の言葉をさえぎります。
不満は分かっているよと言わんばかりに、両手を左右に振って顔を寄せます。

「ごめん、金太郎。言いたいことは分かってるから、私と春菜さんに任せてくれないかな。悪いようにはしないから」

「だって、条件は決まってるんだろ。悪いようにしかならないだろうよ」

「条件通りに事が運ぶとは限らないでしょう……」

「えっ? 何か、たくらんでるのか?」

「私だってさあ、目の前で金太郎が桜子姉ちゃんとセックスするなんてイヤだよ。だけどね、金太郎が不快な思いをするのも悲しいからね。とにかく、お姉ちゃんが受精できて、赤ん坊ができることが目的なんだから。何も言わずに私に任せてよ」

「うーん、そうか。分かった、任せるよ。それで、いつなんだよ?」

「早い方がいいからって、今度の日曜日だよ」

「どこで? ラブホとか?」

「ラブホじゃあ二人きりになっちゃうから、冬彦さんが監視できないでしょう。それにさあ、目隠しでとか、キッチンで待機するなんて条件があるんだから、ここでヤルしかないでしょう」

「そ、そっか……」


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