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4畳半でスワッピング
第10章 姉夫婦の訪問

冬彦さんの条件とは……、
とんでもない内容だったのです。
僕と桜子さんの視線が合えば、互いに意識して欲情してしまうので、最初から最後まで二人は目隠しをする。
桜子さんは衣服を着たまま布団に仰向けに寝て、パンティだけを脱いで待ち受ける。
前戯もキッスも禁止とするが……、
春菜さんが主張したように、いきなりの挿入は失敗の恐れがあるので、ローションをたっぷり陰部に塗りつけて、直前にオナニーグッズを使って愛蜜を滲ませておく。
そのお手伝いは、春菜さんが担当する。
僕はキッチンでズボンとパンツを脱いで、グラビアのヌード写真を眺めてチンポを勃起させて待機する。
パンパンに勃起したタイミングを見計らって、目隠しをして布団まで手を引かれ、合流したら瞬時にペニスを挿入する。そして1分以内に射精する。
合流から挿入までの手助けは、妻の桃代が担当する。
要するに……、
キッスも愛撫もしてはいけない。
セックスを楽しんではいけない。
ひたすら感情を捨てて淡々と挿入し、1分以内に射精を終えること。
とどこおりなく受精の儀式が終わるまで、冬彦さんが厳しい視線で監視する。
淡々と語る桃代の顔を睨みつけ、僕の顔は次第に蒼ざめて引きつります。
冬彦さんの心情は理解できるが、僕は見世物小屋の木偶人形ではないのですから。

