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4畳半でスワッピング
第13章 さそり座の女

僕はしばし葛藤するのです。
受精を確実にするためには1回の交合ではダメだと桜子さんは言ったけど、神聖な受精の儀式だというのに、3回も淫奔な愉悦を楽しんでも良いのだろうかと、僕は真摯に疑問に思うのですよ。
ところが桜子さんは、僕の葛藤などお構いなしです。
「金太郎くん、抜かずの3発って知ってる?」
桜子さんの奔放な質問に、僕の葛藤なんか粉々に砕けて霧消です。
「ねえ、金太郎、抜かずの3発って知ってるか?」
「う、うん、聞いたことはあるけど……」
「ふーん、やったことは無いってことね。じゃあさあ、私とさあ、経験しようよ」
受精を受ける本人が、こんなに陽気で能天気なんだから、僕は何も気遣う必要はないんだと、なげやりになっていいのでしょうか……。
まあ、そんなことよりも……、
抜かずの3発なんて質問されて、桜子さんは体験済みなのかが気になって問い返しました。

