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4畳半でスワッピング
第13章 さそり座の女

そんな僕の不埒な眼差しを、桃代は見逃しません。
「金太郎、何を考えてるのよ。目が泳いでるよ。まさか、春菜さんとヤリたいとか思ってるんじゃないでしょうねえ?」
「ち、違うよ……」
図星を突かれて僕は慌てた。慌てて思わず春菜さんを見た。
春菜さんは僕を見つめている。獲物に襲いかかるハヤブサの目だ。
その目の輝きを桃代が怪しんだ。
「春菜さんも……目が妖しいぞ」
春菜さんはとばっちりを受け返すように、上目遣いでとぼけて見せます。
「あら、なあに?」
「とぼけたってダメだよ。浮気できないように、こうしてやる」
桃代が春菜さんの唇を奪ってキッスした。
「ブチュブチュ、ううん、桃ちゃんたら……」
春菜さんの手が、桃代のスカートの中に入った。
僕は二人を無視して壁の時計を見ると、すでに11時を回って間もなく正午だ。
お姉さん夫婦が訪問してきたのが9時過ぎだったから、僕たちは2時間余りもセックスを楽しんでいたことになる。
とにかく無事に受精の儀式は終わった。
4畳半の窓からほのかに明るい日差しが柔らかく、今日も平和な一日を約束してくれる。
春菜さんは桃代のお尻を優しく撫でて、キッスを終えると立ち上がって帰って行った。

