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4畳半でスワッピング
第14章 姉からの提案

瞬時に僕は、桜子お姉さんの妖艶な肢体を思い浮かべていました。
あの裸体をもう一度抱けるのかと、淫らに思いを馳せてしまいました。
棚からぼた餅の心境とでも言いましょうか……。

だけども僕は、驚愕の振りを装って、桃代の本意を探っていたのです。

だってあの時は、受精という必然の目的があって、僕は桜子さんと抱き合った。
だけど、正式なスワッピングとなれば、桃代が冬彦さんとセックスをするってことではないか。

あの日の衝撃を払拭するとか、決着をつけるとか理由をつけて、冬彦さんの本音は桃代を抱きたいってことじゃないのか?

あらためてじっくりと、桃代の身体を味わいたいってことじゃないのか?


桃代はどんな心境で、スワッピングの申し出を受け止めているのか……?

「桃代はどうなんだ? 今度は受精の儀式なんかじゃなくて、マジのセックスってことだろう? 桃代はどうなんだ? お前は裸にされて、冬彦さんに抱かれるってことなんだぞ」

「うーん、あんな成り行きになったのは私の責任だしさあ、決着をつけてあげなきゃいけないのかなあ。それにさあ、もう一回受精すれば、妊娠の確立も高くなるからってお姉ちゃんが言うからさ。金太郎は、どうなのさ?」


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