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4畳半でスワッピング
第17章 3回戦

桜子さんが“怪しい”と、つぶやいた。
女の鋭い勘が働いた、そのつぶやきが、気になります。
「ねえ、何が怪しいの?」
「桃代が冬彦になれなれし過ぎるよ。桃代のいちゃつきようと冬彦の乱れようは、まるで不倫の恋仲のセフレじゃないのさ」
僕の嫉妬をあざ笑っていた桜子さんが、二人のいちゃつきを見て嫉妬しているのか?
いや、桜子さんが、そんなことで嫉妬するとは思えない。
僕たちだって、不倫の乱れたセックスをしているのだから。
じゃあ、怪しいって……何が?
「私が電話でスワッピングの話を持ちかけた時にね、桃代は躊躇なく、二つ返事でOKしたのよ。というよりも……待ちかねてたって感じだったわ」
「それって、どういうこと? 桜子さんから電話がくることを知ってたってこと?」
「その時ね、オヤッと思ってちょっぴり引っかかったけど……、OKならいいかと思って電話を切ったのよ。だけどね、もしかしてさあ……このスワッピングは桃代と冬彦が結託して仕組んだんじゃないのかなあ……」
「ええっ? 桃代もスワッピングを望んでいたってこと? まさか……」

