この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
4畳半でスワッピング
第19章 6年生の隼人くん

桃代は翌日からお母さんに成り代わり、男の子が学校から帰ってきたら4畳半のコタツテーブルに教科書を広げて、一緒に宿題をやり始めたのです。
男の子の名は隼人(はやと)くんです。
桃代にとって隼人くんは、小学生といっても一回りほどしか年齢は離れていませんから、可愛い弟ができたつもりで勉強につきあってやったのです。
そんな桃代に隼人くんはなついて、小学校での出来事を洗いざらいおしゃべりするのです。
クラスで飼っていたウサギが、餌やり当番の誰かがサボって、夏休みの間に飢え死にさせたらしいとか……、
隣の席の女の子がウインクするから、キッスしてやろうとしたら、先生に見つかってひっぱたかれたとか……、他愛のない出来事を話してくれるのですが、一つだけ気になる話がありました。
頬っぺにできたニキビを爪で潰したら、プチュッと膿が出て血も滲んだので、保健室に行ったら先生が、口で膿を吸ってくれた。
だからお礼にキッスしてあげた。
頬っぺなんかじゃなくて……先生の唇に。
先生の唇にキッスなんて、信じられずに桃代は聞き返します。
「先生の、唇に……キッスしてあげたの?」
「うん、そうだよ」

