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4畳半でスワッピング
第19章 6年生の隼人くん

あっけらかんとして快活な隼人くんのことだから、保健室の先生にキッスをしたと言ったって、冗談半分に甘えの仕草だと桃代は聞き流すことにしました。

ところが隼人くんは真剣なのです。
先生は若くてとっても可愛いから、2度も3度もキッスしてあげたんだと、生意気な口調で自慢げに言うのですよ。

「ふーん、そっか。隼人くんは保健室の先生が好きなんだね」

「うん、先生もね、僕のこと、好きだって言ってるよ」

そして隼人くんは幼いながらも熱い眼差しで、桃代を見つめて言ったそうです。

「おばちゃんもさあ、可愛くて、美人だね」

「まあ、隼人くんはオマセなのねえ。でも嬉しいな。じゃあ、隼人くんはさあ、おばちゃんのことも好きになってくれるのかなあ? おばちゃんの唇にも、キッスできるのかなあ?」

「うん、できるよ。キッスしてあげるよ」

桃代はちょっとからかっただけなのに、マジで隼人くんは唇を突き出してきます。

桃代は慌てて制止します。

「あっ、待って、待って、ちょっと待て! 隼人くんはさあ、そんなふうに誰にでもキッスしてあげてるの?」


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