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4畳半でスワッピング
第1章 スワッピング

今朝は緊張のせいか早く目覚めて、今日がスワッピングの約束の日曜日だということをリマインドしました。
妻の桃代はすでにキッチンで、目玉焼きをキャベツに添えて皿に移していました。
トースターで焼き上がったパンが撥ねました。
僕は顔を洗ってキッチンテーブルに座り、桃代の顔をチラチラ見ながら無言でトーストをかじりました。
桃代も無言で目玉焼きを頬張りました。
*****
そして今、僕と桃代は隣の家にお邪魔して、4畳半のコタツテーブルに足を崩して座っています。
壁の時計を見ると、午前9時を回ったところです。
奥さまの春菜さんが、アイスコーヒーを淹れてくれました。
勇樹くんがマカドリンクを、ミルク代わりだと言ってドバドバと注いでくれます。
隣の6畳の部屋をチラリと見ると、仕切りのふすまは開けっ放しで、2組の布団に白いシーツが敷かれています。
あのシーツの上で、僕たちはスワッピング……、
僕の胸はドキドキで、コーヒーが喉につかえてゴホゴホとむせます。
その様子を春菜さんが、微笑みながら見つめています。
僕たちはしばらく、いつものように世間話で談笑していました。
エアコンの冷房がマックスに効いて、人肌の温もりが欲しいくらいです。

