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4畳半でスワッピング
第3章 きっかけ

春菜さんがベランダに干して広げた下着類は、キャミもブラもパンティもカラフルで鮮やかです。
痴漢が目にすれば涎を垂らして、すぐさま下着泥棒に豹変してしまいそうです。

桃代は他人事ながら、心配そうに気遣います。

「あのう、下着をそんなにあけっぴろげに干して、大丈夫ですか?」

「ええ、ここは3階だから、下から見えたって盗まれる心配なんかないわ」

「ああ、そ、そうですね……」

ピシャリと言われて返す言葉を失った桃代に、春菜さんが気楽に話しかけます。

「ああそうだ、お隣同士なのに、まだ名前も知らなくて……、私は春菜、25歳です」

「わあー、私も25歳なんですよ。私は桃代です。よろしくお願いします」


同年齢だと分かってか、春菜さんは無邪気な笑顔になって、お茶のお誘いです。

「あの、もし良かったら、一緒にコーヒーでも飲みませんか? 旦那は出勤していないから。同じ年齢だって分かったら、仲良くなれそうだわ」

「はい、それじゃあ、洗濯物を干し終わったらお邪魔しますね」

「はーい、待ってまーす」


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