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4畳半でスワッピング
第3章 きっかけ

コーヒーを淹れ終わると、春菜さんが自己紹介をしてくれます。
「うちの旦那は臨海の工場で働いててね、27歳なんだよ。私はね、スーパーでバイトしてたんだけど、店長とソリが合わなくて辞めちゃった」
同年齢と分かった気安さで、春菜さんのおしゃべりはざっくばらんで敬語も気取りもありません。桃代も安心してタメ口です。
「へえーそうなんだあ。うちの亭主は私と同じ25歳で、IT企業のSEとかやってるもんだから、朝は早いし残業ばかりの毎日で、帰ってくるのは夜中の0時過ぎなの」
「へえー、桃代さんは、旦那さんが帰ってくるまで起きて待ってるの?」
「ううん。朝も早いから、食事だけ用意して先に寝てるよ」
「まるですれ違いだね。週末は休めるの?」
「それが、土曜も日曜も、休日出勤が多くて……」
「ふーん、それで……夫婦生活はうまくいってるの?」
「夫婦生活って?」
「だからさあ、性生活は……」

