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4畳半でスワッピング
第25章 お母さんの訪問

桃代は視線を上げて、お母さんの目を直視して次の言葉を待ち受けているのです。
「この責任は、あなたたち夫婦にあるのですから、罪を償っていただきたくて……。桃代さん、お分かりですよね……、旦那さまの金太郎さんを……私にお貸しいただいて……私を抱いて満足させて下さるならば、全てを水に流しても良いと…………」
話を聞き終えるまでもなく、桃代は素早く立ち上がって6畳の間に駆けていくと、押し入れから敷布団を取り出して新品のシーツを広げて敷いてます。
お母さんは僕を見つめて、にっこりと微笑んでいるのです。
僕が予感した希望的観測の話が現実となり、なんとか決着がつきそうで、僕はホッとして胸をなでおろします。
隼人くんとレナちゃんは、お母さんの後ろで縮こまっています。
だけど、僕には後ろめたい気持ちもありまして、ちょっと複雑な心境なのですよ。
お母さんにも桃代にも告白できない、ちょっと恥ずかしい秘密なのです。

