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4畳半でスワッピング
第3章 きっかけ

桃代の純朴な反応に、春菜さんは辛辣な言葉を浴びせかけます。
「そもそもセックスがイヤらしいんだから。そのイヤらしいセックスを、あなたは旦那とヤリたいんでしょう? ビデオなんてさあ、他人がヤッてるのを眺めるだけだからさ。桃代さん、こっちへおいでよ、見せてあげるから」
春菜さんは立ち上がると、隣の部屋の壁際に置かれた50インチ画面のテレビとビデオデッキのスイッチを入れた。
横の箱を開いてびっしり詰まったDVDの中から、春菜さんは適当なアダルトビデオを選別している。
初めて見させられるアダルトビデオに、汚らわしいものを覗き見る不良娘のような先入観にとらわれて、桃代は顔をこわばらせて身構えてしまう。
「うーん、桃代さんは初めてだから、これでいいかな……」
ビデオデッキにDVDが差し込まれた。
テレビの画面に登場したのは中年の男性と高校生の息子、そして、男性の後妻の若い女性です。
父親が出勤のために家を出ると、ミニスカートの若い後妻と高校生の息子が二人きりになります。
6畳の部屋に50インチの大画面ですから、まさに等身大のド迫力です。

