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4畳半でスワッピング
第31章 報復

二人で4畳半へのふすまを開くと、コタツテーブルの上に教科書が広げられ、桃代は隼人くんとレナちゃんと一緒に宿題をしていました。

お母さんは満面の笑顔で声をかけます。

「あら、偉いわね。隼人もレナもおとなしく、おばさまと一緒にお勉強してたのね」

隼人くんがお母さんに言います。

「うん、そうだよ。来週もまた、おばちゃんと一緒に宿題をしたいなあ。ねえ、お母さん、いいでしょう?」

お母さんは戸惑い顔で答えます。

「それはお母さんに言われてもダメよ。おばさまに頼んでみないと……ご迷惑かもしれないでしょう?」

「ねえ、おばちゃん、いいでしょう?」

桃代は眉をひそめて、いかにも躊躇している表情をつくろいます。

「あら、お母さんと一緒に宿題しないの?」

せっかくの日曜日に、お母さんから子供たちを奪ってしまうような行為にならないかと、桃代は気遣って見せたのです。

「だって、お母さんは、そっけないんだもの……」

「えっ、何がそっけないの?」

「だから言ったでしょう。お母さんは、僕のアレじゃ満足しないから……」


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