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4畳半でスワッピング
第5章 それから半月後
春菜さんが鋭い眼差しで顔を近付けてきた。
沈黙したまま桃代の肩に手を添えて、唇が触れるほどにジワリと顔を寄せてきた。
キッスされるかと思って、桃代は目をつぶった。
春菜さんは耳元に唇を寄せて、そっと優しくささやいた。
「ねえ桃ちゃん、スワッピング……する?」
桃代は驚いて目を見開いた。
春菜さんの目がすぐ目の前にある。
真剣な眼差しで、見つめながら再びささやいた。
「ねえ、桃ちゃん、私、金太郎くんに抱かれてもいいよ」
「えっ?」
「金太郎くんにはさあ、強烈な劇薬を処方してあげないと、このままいつまでもセックスレスがズルズル続いちゃうよ。それでもいいの?」
「ううん、良くない……」
「金太郎くん、私とヤリたいんでしょう? ヤラせてあげるよ」
桃代は何も言えずに、半信半疑の眼差しで春菜さんの目を見つめている。
「桃ちゃんだって、セックスレスで溜まってるんでしょう? ストレスなんでしょう? 金太郎くんが拒むんだったらさあ、違う男に抱かれてみたいと思わない? 桃ちゃんが男に抱かれている姿を金太郎くんに見せつけてやれば、強烈な刺激になって毎日でもセックスをしてくれるようになるんだよ」
「うーん、そうかなあ……」