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4畳半でスワッピング
第5章 それから半月後
モラルの壁にはばまれて、桃代の心はグラグラ揺れた。
いや、本音を吐けば違うかもしれない。
揺れるどころか、その言葉を待ち望んでいたのかもしれない。
桃代は春菜の誘いを待っていたのだろうかと己に問うた。
もしそうならば、そんな自分はずるい女だと思った。
金太郎のオナニーの話をしたのは……、
春菜さんの下着姿のせいにしたのは……、
心の底で勇樹くんとのセックスを思い描いていたのではないのか。
勇樹くんのチンポにフェラをしてみたいと思っていたのではないのか。
だけどスワッピングなんて、自分からは言い出せないから……やっぱり、やっぱり自分はずるい女かも。
でも、春菜さんは……桃代の下心を見抜いているに違いありません。
だから真剣に、せっかちに、しつこく誘いかけてくるのです。