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第16章 土曜の午後

片付けを2人で済ませて、ソファーに座る。

「どうぞ」と出された飲み物はきれいなオレンジ色をしていた。

「スクリュードライバー。オレンジジュースのカクテルだよ」

「甘くて美味しいです」

「ひまわり色でしょ」笑いながら話すそうさん。
確かにきれいなひまわり色だ。

お酒を飲みながら話すと隣に座るそうさんとの距離があまり気にならなくなる。

「そうさん本当は料理出来ますよね？」

「美味しかった？」

「はい」

「教える人が上手だから」

ははは、乾いた笑い声がでてしまう。

「素直じゃないんだから」
そう言い終わった瞬間そうさんがキスをしてきた。

いきなりで驚いて固まる私にお構いなしで、キスを続ける。

優しく下唇を噛みながら、舌が唇をなぞる。
優しく抱かれながらもキスはどんどん激しくなって、舌が重なる。

「はぁ」思わず声が漏れる。
お酒が回って来たのか、ますます気持ち良くなる。

キスに夢中になっているといつの間にか胸を触られていた。
そっとなぞる手の動きにゾクゾク感じてしまう。
身体に力を入れて声を堪える。
そんな私の姿をみて、ますます手が大きくゆっくりと動く。