この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひまわりの花束
第23章 頑張ったごほうびなんて
「ソファーに座って待っていて」そう言ってそうさんはキッチンに行ってしまった。
しばらくするとコーヒーの良い香りがしてくる。

「はい、お待たせ」そう言いながら私の目の前にコーヒーの入ったマグカップを置いて私の隣にすわる。

何も無かったようにふるまうそうさんを、そっと横目で確認をする。

「どうしたの?」

「いえ、コーヒーいただきます」慌ててマグカップに手を伸ばす。

「どうぞ」相変わらずにこやかにして、何を考えているのか判らなくて不安なる。

「ちーちゃんてどんな映画みるの?」

映画、前は観たい映画があったけれど、明先輩に断られてから、映画を見たいと思う事がすっかりなくなっていた。

「前は色々観ていたんですけど、最近は観てないですね。そうさんは何が好きなんですか?」答えに困りそうさんに聞き返してしまった。

「うーん、洋画かな上映される人気の作品は映画館でみるけど、ホラー映画かな。気分的に。ちーちゃんが『きゃー怖い』ってしがみついてくれたら嬉しいけど」

何て答えたら良いのか判らず沈黙が流れる。

「お薦めの洋画ってありますか?」沈黙が嫌でそうさんに聞く。

「そうだね、これなんてどう?主演の女優さん有名でしょ」一本の映画を進めて来る。

「あ、この女優さん知ってます。去年何か受賞されましたよね」

「うん、すごくきれいなんだよな」

そう言って2人で並んで映画を楽しんだ。

ちょっと切ないストーリーだったけれど、女優さんの演技に吸い込まれるように見入ってしまった。

映画が終わり、「ハァー」とため息が出てしまうほど夢中で、少し体が痛い。

伸びをするように窓の外を見ると既に西日が傾いていた。

/204ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ