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ひまわりの花束
第23章 頑張ったごほうびなんて
「ソファーに座って待っていて」そう言ってそうさんはキッチンに行ってしまった。
しばらくするとコーヒーの良い香りがしてくる。

「はい、お待たせ」そう言いながら私の目の前にコーヒーの入ったマグカップを置いて私の隣にすわる。

何も無かったようにふるまうそうさんを、そっと横目で確認をする。

「どうしたの?」

「いえ、コーヒーいただきます」慌ててマグカップに手を伸ばす。

「どうぞ」相変わらずにこやかにして、何を考えているのか判らなくて不安なる。

「ちーちゃんてどんな映画みるの?」

映画、前は観たい映画があったけれど、明先輩に断られてから、映画を見たいと思う事がすっかりなくなっていた。

「前は色々観ていたんですけど、最近は観てないですね。そうさんは何が好きなんですか?」答えに困りそうさんに聞き返してしまった。

「うーん、洋画かな上映される人気の作品は映画館でみるけど、ホラー映画かな。気分的に。ちーちゃんが『きゃー怖い』ってしがみついてくれたら嬉しいけど」

何て答えたら良いのか判らず沈黙が流れる。

「お薦めの洋画ってありますか?」沈黙が嫌でそうさんに聞く。

「そうだね、これなんてどう?主演の女優さん有名でしょ」一本の映画を進めて来る。

「あ、この女優さん知ってます。去年何か受賞されましたよね」

「うん、すごくきれいなんだよな」

そう言って2人で並んで映画を楽しんだ。

ちょっと切ないストーリーだったけれど、女優さんの演技に吸い込まれるように見入ってしまった。

映画が終わり、「ハァー」とため息が出てしまうほど夢中で、少し体が痛い。

伸びをするように窓の外を見ると既に西日が傾いていた。

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